ノロウィルス(感染性胃腸炎)の次に来たのは、やはり新型コロナウィルスだった。
起因
施設内の掲示板:「2月初頭、介護施設事務所内勤務職員1名の新型コロナウィルス感染症における抗原検査での陽性が確認された。当該職員は以降出勤していない。保健所による聞き取り調査により、ご利用者様・職員ともに濃厚接触者なしと判断を頂きました。」
この様な状況であるが、蔓延防止のために、内勤務職員の職場には、長時間立ち入ることを避けるよう、全職員に掲示板で指示通達書を張り付けてあった。この職場は出勤タイムカードを操作する場所であり、全職員が必ず立ち寄らねばならない箇所である。全職員は新型コロナウィルスが、身近に来たと認識し、緊張感が漂い始めた。数日しても感染者は増えず、対策できたと思い始めた。
ところが、職場に次の感染症(ノロウィルス)がやってきた。まるで泣き面に蜂だ。
施設内の掲示板:「2月中旬、特養多床室(相部屋)の入所者5名の方が、検査の結果、ノロウィルス感染症陽性と判定された。配置医師、保健所への報告とともに、当該フロアの消毒などの感染拡大予防対応を行っている。なおデイサービス、ショートスティは発症者とは別フロアであるため、通常のサービスを継続する。」
私はノロ発生の該当職場で働いている。私は10年以上前に、ノロウィルスを経験しており、今回は2度目である。前回は2名であり、隔離部屋は1室のみであった。今回は、陽性者5名、同様な症状を表している方(みなし者)5名を含めると、隔離が必要な方々は合計で10名となった。感染規模が大きい。全室が相部屋でしかも満床である。空部屋がないのである。感染拡大防止のためには、感染者・みなし者を一堂に集めて隔離部屋を作り上げなければならない。隔離部屋を作るために、ベッドの移動作業を行い、入所者の部屋を入替えた。その結果、10名の方を3室に隔離できた。
あとは、施設で作成した感染症対策・衛生管理マニュアルの手順通りに、作業を実践していくのだ。さあ、
撲滅させるぞ。気を引き締めるぞ。
施設内の掲示板:「2月下旬、陽性になったご入所様は、皆さん快方になりました。今朝の時点で一定期間において新たに発症された方はおられないため、ノロウィルス感染症に対して終息の判断をする。」
陽性者だった方々も快方したのでは、元の部屋へ戻っていただく。又もやベッド移動し再配置だ。しかし、終息でやれやれだよ。
ところがまたまたである。ノロウィルス撲滅の陣頭指揮を執った部隊長(リーダー・上司)が、新型コロナウィルスに感染したのだ。本当にノロウィルス終息の喜びも、つかの間である。
施設内の掲示板:「2月下旬、当施設事務所内勤務職員1名が、新型コロナウィルス感染症における抗原検査で陽性となる。」
施設内の掲示板:「また、新たに特養介護職員1名が陽性となる。」
この介護職員が、ノロ撲滅を陣頭指揮したを部隊長(リーダー)である。私は、リーダーが発症された前日に当該職場で仕事した。それ以降、リーダーと会っていないので、濃厚接触者には該当しなかった。しかも、私は3回目のワクチンを接種して数日を経過していた。部隊の2副官(係長)は濃厚接触者として、体調要監視の状態であった。2係長とも以後の発症はなかった。入所者へ感染を拡大させないよう、気を引き締めて、コロナ対策を遂行した。3月当初時点で、入所者の感染は発生していない。施設内でのクラスター発生には、ならなかったのだ。しかし、新型コロナウィルスの施設内終息宣言は発令されていない。このような職場環境となったため、高齢パート員で自主的に出勤を見合わせた人もいる。
振り返ってみるに、当施設内では、多人数による会議は、パソコンシステム利用のオンライン(Zoom)会議を行う体制である。しかしながらリーダーと経営幹部との少人数の打ち合わせは、当施設事務所内で行われている。リーダーはノロ撲滅作業の立役者であり、終息でホットされていた時期の発症と思える。新型コロナウィルスは、ちょっとした間隙を攻めてくるのかな。
ノロ感染症の再発防止は、調理部門と介護現場で防止対策の再徹底になることであろう。事務職員が保健所へ、再発防止策を含めた内容報告をすることになる。私は職場内で再発防止策を励行するのみである。
私は家庭で夕食を作ることがある。家内の料理休日である。近頃、調理で1度大失敗した。この事例がノロウイルスについても、教訓になるのではと思っている。
私は夕食のおかずとして、八宝菜を作り始めた。冷凍したスライス豚肉をビニール袋から取り出し、包丁で細かく刻んだ。包丁・まな板は、流水で洗い流したが、うっかり豚肉を触った左手を洗いそびれた。八宝菜の味見をする時、具材を箸で取上げ、その具を左手でつまみとり、自分の口に入れたのである。味見はOK。
八宝菜をおかずにして家族と夕食を済ませ、風呂につかって、眠りについた。
真夜中になり、急に吐き気を催した。私はここ30年程、嘔吐したことはない。下へ下し、上へ吐き出したのである。私は家内にコロナかもしれない、悪寒(震える)を感じ、発熱したら、すぐに救急車を呼ぶように頼んだ。この後、幸いにも嘔吐・発熱なしで、体調は無事に回復した。
朝になって、なぜ嘔吐したのか考えてみた。昨夜食べたものに原因があるはずだ。でも、家族皆、同じものを食べている。食物に原因があるのであれば、皆、嘔吐するはずだ。私だけ異なる点は、私が調理したことである。ここでやっと、八宝菜の味見・つまみ食いを思いついた。私の左手は、豚の生肉を握っており、左手を洗いそびれたので、手には豚生肉にいる細菌・ウィルスが、残っていたのだ。その細菌・ウィルスが、胃腸で増殖して、悪さをしたと結論付けた。私は新型コロナウィルスの感染でなくて、ほっとした次第である。
起稿 2022.03.06
更新来歴 追加 介護ニュースのぼやき2024.2025>>苦境の訪問介護>>
起稿 読む 2025.02.02
更新来歴 追加 介護ニュースのぼやき2024.2025>>介護保険の現在地>>
起稿 読む 2025.02.21
更新来歴 追加 介護ニュースのぼやき2024.2025>>要介護者の紹介事業>>
起稿 読む 2025.02.20
更新来歴 追加 介護ニュースのぼやき2024.2025>>CW資格経過措置で登録>>
起稿 読む 2025.06.15
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更新来歴 追加 手術後また手術>>術後経過・復帰> 掲載。 掲載日 2021.08.14
2021.08.14をもって投稿は終了しました。
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